セントレアに第2ターミナル(T2)ができたのが2019年9月です。
T2は、LCC向けとして施設そのものを低価格で施工し、且つ動く歩道などを省き低コスト運用できる設備とし、航空会社の空港利用料金を抑えています。
エアアジアも早速T2へ移りました。
T2へ移って、搭乗手続きなどがどう変わったのか? それとも変わっていないのか?
そもそもT2って、搭乗までに必要な時間はどれくらいなのか?
などなど、詳しくご紹介します。
事前WEBチェックイン
T2のご紹介の前に、
今回もエアアジアの事前WEBチェックインを自宅で行ってきました。
と言うのも、前回のT1での搭乗も事前WEBチェックインを行い、搭乗券は自宅でプリントアウトましたが、手荷物検査場で少々手間取りました。
持参した搭乗券にエアアジアのチェックイン確認印が無いのでチェックインカウンターに引き返せと言うのです。
一悶着した結果、別の検査官がその場で捺印して通してくれました。
その時の搭乗については下の記事で詳しくご紹介しています。
さて、T2に変わってどうなのか?
搭乗券も既にプリントアウト済みです。
第2ターミナルの場所
それでは、セントレアのT2の場所を簡単にご説明します。
セントレア全体から見て左端となります。
尚、画像はセントレア公式のPDFから抜粋しました。
第2ターミナルへの行き方
名鉄電車の中部国際空港駅の改札からの行き方でご説明します。
伊勢名物の『赤福』の広告がでかく見えますね(笑)。
第1ターミナル(T1)へは改札を出て右側へ歩きますが、T2へは逆方向の左側へ向かいます。
左側は、空港駐車場や、飛行機テーマパーク『フライト・オブ・ドリームズ』へ向かう方向です。
足元にはペイントで、T2は左と表示されています。
さらに、ボードでもT2はこちらって表示されています。
2019年11月現在、T2を利用している航空会社は6社ですね。
ペイントに従い左へ歩きますと、『フライト・オブ・ドリームズ』の広告がデカデカと貼ってありました。
この広告看板では、ここから徒歩5分とのことです。
実際どうなのか測ってみます。
結果はこの後で!
駐車場棟に入りましたら、右に曲がります。
左に曲がりましたら、突き当たりまで延々と歩きます。
動く歩道(今はこんな言い方しませんか)が突き当たりまであります。
右手に『フライト・オブ・ドリームズ』の外観が見えてきます
それにしてもセントレアはエアアジア押しですね。
ずっとエアアジアの旗が吊るされています。
やっと突き当たりまで来ました。
T2は右に曲がります。(『フライト・オブ・ドリームズ』も右です)
曲がった後で、今歩いてきた方向へ振り返りますと、その長さが実感できました。
右に曲がりますと、『フライト・オブ・ドリームズ』に着きます。
T2へは、『フライト・オブ・ドリームズ』を横目(左側)に突き進みます。
上の画像の天井をご覧ください。
配管や廃気ダクトが剥き出しですね。
ビルの天井に設置されている業務用エアコンもそのまま吊り下げられています。
できる限る施設のコストを抑えた構造になっていますね。
途中にローソンもあります。
左側のスタバのテーブル越しに、『フライト・オブ・ドリームズ』に展示されているボーイング787の初号機(N787BA/ZA001)のおでこが見えます。
反対側にはロッカーがわずかですが設置されています。
『フライト・オブ・ドリームズ』を抜けますと、T2への渡り廊下です。
天井はありますが、両サイドは吹き抜けです。
真冬は寒そうですね。
やっとT2に到達しました。
動く歩道をゆっくり歩いて(良い子は危ないので歩かないで!)、さらに写真を撮りながらで、中部国際空港駅の改札を出てからT2の入口まで7分でした。
『フライト・オブ・ドリームズ』の広告に記載されていた5分は、まぁまぁ正しいと思います。
第2ターミナル
いざ、T2へはいりましょう。
T2入口
入口の左にT2とT1の航空会社一覧が表示されていました。
また、T2の利用時間も記載されています。
T2に入りました。
第一印象は『小さっ!』でした。
上の画像の左側(「A」看板側)が国内線の各社カウンターです。
反対の右側(「B」看板側)が国際線カウンターです。
成田空港のLCC用ターミナルT3に比べ、イメージとしては半分以下ですね。
ただ、床は新しいのでピカピカですね。
出発ロビーのお店
左手には『おみやげ館』があります。
右手には『三木珈琲店』と、その奥に海外WiFiレンタル店がありました。
海外WiFiレンタルは『GLOBAL WiFi』『NINJA WiFi』です。
気がつきませんでしたが、反対側(左手側)の『おみやげ館』の奥側に『いもとのWiFi』もあるようです。
チェックインカウンター
それではエアアジアの国内線カウンターを目指しましょう。
左手の最初は韓国のLCCのJEJUair(チェジュ航空)のカウンターでした。
その次がJetstarです。
Jetstarのさらに奥(最後)がエアアジアのカウンターです。
手前にセルフチェックイン機が並び、奥に有人チェックインカウンターがあります。
搭乗時刻よりもだいぶ早く着きましたのでカウンターに誰もいませんし、セルフチェックイン機もクローズされています。
一番奥で、持ち込み手荷物を計量できます。
機内持ち込み手荷物サイズは以下の通りです。
ここで注意なのは重量7kgまでという点です。
7kgって、実は思ったよりも少ない量ですよ。
一度ご自宅の体重計で、持ち込み手荷物が無しの体重と、手荷物を持ったときの体重を量ってみてください。
2泊3日用のキャリーケースに衣服などを詰めるだけでぎりぎりになりますよ。
お土産のお酒や、お仕事の書類とノートパソコンが追加されたら・・・。
反対側のB側はエアアジアの国際線カウンターです。
T2のカウンター面積の40%ぐらいがエアアジアとなっています。
ほんとセントレアはエアアジア押しです。
って言うか、エアアジアが日本への足が掛かりとしてセントレアへ注力していることが判りますね。
しかし、上の画像をもう一度ご覧ください。
ピカピカの床と構造体剥き出しの天井です。
これがLCC(低価格運賃航空会社)用ターミナルです。
各社のカウンターを抜け、突き当たりまで来ました。
左が国内線用手荷物検査場への通路です。
右が国際線手荷物検査と出国カウンターです。
壁面の文字が床に写り込んでいますね。
こんなピカピカな状態がずっと続くといいですね。
手荷物検査
手荷物検査場に入りました。
2レーンです。
金属探知機は1人分でした。
ただ、繁忙期には上の画像の右側(入口から見たら左奥側)にレーンの追加ができそうです。
今回は捺印もなくすんなり通過
そて、今回のメインイベント(笑)の手荷物検査での搭乗券確認です。
1年前のT1では、自宅でプリントアウトしただけの搭乗券では通過できず、検査官が搭乗券に捺印して、やっと通過できました。
T2に変わった今回はどうでしょう。
結果は、全く何も無くすんなり通過できました。
捺印もありません。
80番ゲート
手荷物検査が終わりましたら、搭乗口に向かいます。
今回のエアアジア便の搭乗口80でした。
さぁ、まだ470m歩く必要がありますよ。
途中所々に励ましのペイントがありました。
「もうちょっと!」の後に「240m」が来たときは笑えましたよ。
やっと、バス乗車ゲート「801」「802」との分岐点まで来ました。
地図では、80番ゲートは一番手前のようです。
では80番ゲートに向かいます。
って、まだまだ遠いですね。
しかし、通路が狭く、夏は暑そうです。
やっと80番ゲート近くまで到着しました。
尚、下の画像で、通路右側に喫煙所マークが写っているのが判りますか。
この喫煙所が国内線制限区域内で唯一の喫煙所です。
お煙草をお吸いの方はここで一服してください。
ついに80番ゲートに到着です。
待合席は長椅子タイプでした。
クッションはまぁまぁ効いていまして、長時間座っていましてもお尻が痛いなんてことはありません。
各シートにはAC100VとUSBのコンセントが各6口用意されています。
80番搭乗ゲートは79番ゲートと隣接していました。
手荷物検査場から80番ゲートまで、写真撮影しながゆっくり歩いて8分程度でした。
第2ターミナルのお店
80番ゲート近くに、国内線制限区域内唯一のコンビニ『@festa』があります。
その隣が『三本珈琲店』です。
ホットドッグやサンドウィッチなどが販売されてました。
国内線制限区域内はこの2店舗のみです。
後は自動販売機です。
国内線制限区域内が2店舗でしたが、手荷物検査前の出発ロビーなど第2ターミナル全体でも、ショップが6つ(その内3つは国際線制限区域内)と、レストランが3つしか有りません。
レストランも、三本珈琲店が2つと、国際線制限区域内に1つです。
はっきり言いまして、ほとんどお店は無いと思ってください。
しっかり食事をするのでしたら『フライト・オブ・ドリームズ』のフードコートスペースまで戻る必要があります。
詳しくは、セントレア公式のショップ・レストランページをご確認ください。
カードラウンジは第1ターミナルのみ
ですのでカードラウンジもありません。
カードラウンジをご利用されるのでしたら、始めにT1へ行って、『プレミアムラウンジセントレア』や『QUALIA LOUNGE』『第2プレミアムラウンジ セントレア』をご利用ください。
『プレミアムラウンジセントレア』はいつも混雑していますが、『第2プレミアムラウンジ セントレア』いつも空いていますので、僕は『第2プレミアムラウンジ セントレア』をよく利用します。
ちょうど11月期間限定で「ひねり揚げ」が提供されていました。
セントレアのカードラウンジは、どこもビールがいつでも飲めますので、ひねり揚げはビールのおつまみにぴったりですね。
名鉄の中部国際空港駅の改札から『第2プレミアムラウンジ セントレア』までは歩いて2~3分です。
セントレア内の通信速度
セントレアでは無料WiFiが利用できます。
『FreeWiFi-centrair』という名前です。
80番ゲート付近で『FreeWiFi-centrair』の通信速度を測定してみました。
下の左側画像が、『FreeWiFi-centrair』の通信速度です。
右側は、auのLTE接続での通信速度です。
尚、測定環境は以下です。
・端末:iPhone Xs iOS13.1.3 容量256GB、空き容量120GB
・測定アプリ:RBB TODAY SPEED TEST Ver2.2.2
・測定時刻:平日の午前11時頃
セントレアの『FreeWiFi-centrair』は、Yahoo!やMSN、メールなどの閲覧程度が限界ですね。
所要時間
ここで、これまでご紹介しました移動時間を整理してみます。
中部国際空港駅から80番ゲートまでの基本移動時間
まずは、名鉄の中部国際空港駅の改札から第2ターミナル国内線80番ゲートまでの移動時間です。
・第2ターミナル出発ロビー ⇒ 国内線手荷物検査場:1分
・第2ターミナル国内線手荷物検査場 ⇒ 80番ゲート:8分
合計16分です。
ここに、受託荷物がある場合には有人チェックインカウンターで預ける時間が追加されますが、その時々で待ち時間が変化します。
受託荷物が無ければ、事前WEBチェックインを済ませ、ご自宅などで搭乗券をプリントアウトして持参されれば、第2ターミナルでのチェックイン時間は無しで通過できます。
後は、手荷物検査の時間が追加されます。
繁忙期や朝などは混雑が予想されますので、余裕を持って行動してください。
ショッピングや食事を第1ターミナルで利用する場合の追加時間
第2ターミナルはお店が大変少ないので、時間に余裕があれば第1ターミナルに寄り道してください。
ショッピングも食事も4階の「レンガ通り」や「ちょうちん横丁」が充実しています。
・「レンガ通り」や「ちょうちん横丁」 ⇒ 中部国際空港駅の改札:3分
往復6分です。
そして、ショッピングや食事の時間が追加となります。
合計の追加目安時間は1時間程度でしょうか。
カードラウンジを利用する場合の追加時間
カードラウンジの『プレミアムラウンジセントレア』『QUALIA LOUNGE』『第2プレミアムラウンジ セントレア』は、第1ターミナル3階出発ロビーの中央の奥にあります。
・中部国際空港駅の改札 ⇒ 『第2プレミアムラウンジ セントレア』:3分
往復6分です。
そして、ラウンジ内での時間が追加となります。
合計の追加目安時間は30分程度でしょうか。
第2ターミナル内でのショッピングや食事をする場合の追加時間
この場合は基本移動時間に、ショッピングや食事時間が追加されるだけです。
ただし、『フライト・オブ・ドリームズ』のフードコートで食事される場合は、待ち時間が必要な場合もあります。
所要時間のまとめ
<第1ターミナルへ寄り道する場合>
第2ターミナル内搭乗ゲートへの移動時間16分+受託荷物預け時間+手荷物検査+第1ターミナル内で1時間
さらに搭乗開始までの待機時間を20分程度見込みます。
昼間など空いていましたら合計目安:1時間30分
繁忙期や朝の混雑時の合計目安:2時間
<第1ターミナルへ寄り道しない場合>
第2ターミナル内搭乗ゲートへの移動時間16分+受託荷物預け時間+手荷物検査+第2ターミナル内での食事時間
さらに搭乗開始までの待機時間を20分程度見込みます。
昼間など空いていましたら合計目安:1時間
繁忙期や朝の混雑時の合計目安:1時間30分
その時の混雑具合を始めに把握し、余裕を持った時間で行動ください。
搭乗
それでは80番ゲートから搭乗します。
比べてどうなのって気がしますが、T1の搭乗ゲートとは全然違いますね。
ゲートを通過しますと、下の画像の通りでした。
避難階段?
ではありません。
T2の80番ゲートから機内へ向かう通路です。
階段を相当の段数降りることになります。
車椅子やベビーカーはどこから?
僕は見つかりませんでしたが、きっと近くにエレベータが有って、スタッフの方が連れて行ってくれるのでしょう。
階段の中、夏は暑そうですね。
80番ゲートは、沖留め機体にバスで移動ということではありません。
ただし、ボーディングブリッジでもありません。
下の画像のように、蛇腹式アプローチを歩き、トンネルタイプのタラップを上がり、機内に入ります。
搭乗時に、列からみ出さないように制限バンドで区切られています。
なので、機体前に回りこんで、ちょっと撮影なんてこともできません。
沖留め機体では、バスから降りたら、間近にこれから搭乗する機体が撮影できて好きでした。
下の画像は、1年前の冬にセントレアのT1から沖留め機体に乗り込む前に撮影したものです。
こんな画像はもう撮影できなくなりました。
今回、機内へ搭乗したときの画像です。
ホットシート「4F」
今回は、ホットシートの4Fを指定しました。
1年前は最前列でしたので、足元は凄く広々としていましたが、今回の4Fはどうでしょう?
機内に乗り込んだ時の4Fから隣を撮影しました。
うーん、よく判りませんね。
判るのはエコノミー用シートというぐらいでしょうか。
着席時の前席との間隔です。
僕は、中肉中背短足ですので、あまり参考にはならないかもしれませんが、窮屈ってほどではありませんでした。
機内食
今回搭乗した便は、セントレア12:35発-新千歳14:20着のDJ3便で、飛行時間は1時間45分の予定です。
ですので、別に機内食を食べるほどのことでもありませんでした。
でも、今回はとことんエアアジアを知ろうというものでしたので、予約時にオプションとして機内食も注文しています。
下の画像が、エアアジアのネット予約での機内食メニューです。
名古屋ということで、『金鯱風 黄金の手羽先からあげ丼』と『ホットコーヒー』にしてみました。
オプション料金は750円です。
機内の前席背面のシートポケットに、安全のしおりなどと共に、フードメニューが入っています。
そのメニューの表紙が僕の選んだ『金鯱風 黄金の手羽先からあげ丼』でした。
見開き先頭ページも『金鯱風 黄金の手羽先からあげ丼』です。
これは期待できそうですね。
離陸して水平飛行になりましたら、機内食予約者に配膳が始まりました。
配膳時に搭乗券を見せる必要がありますのでお手元に準備しておいてください。
配膳されますと「済」と押印されます。
で、配られた『金鯱風 黄金の手羽先からあげ丼』と『ホットコーヒー』です。
盛り付けは若干違いますが、中身はメニュー通りです。
では、頂きます。
不味くは有りません。でも美味しくもありません。
コーヒー込みで750円は、はっきり言って無しですね。
ちなみに、僕の周りのホットシートで機内食を摂ったのは僕一人でした(笑)。
では、全く無しかと言いますと、半額なら有りかも?
新千歳空港に到着
定刻より若干早く新千歳空港に着陸しました。
そして、今回は沖留め+バス移動でした。
下の画像は、バス内から撮影したDJ3便です。
空港の外れですね。
1年前(正確には2019年1月)は、セントレアが沖留め+バスで、新千歳はボーディングブリッジでした。
今回が11月だから沖留めなのかどうかは判りません。
真冬の新千歳の沖留めは寒そうですのでご勘弁ですね。
バスから降り、到着口5番から到着ロビーに入りました。
まとめ
セントレアの第2ターミナルを今回初めて利用しましたが、LCCに安価に利用していただくため徹底的にコストを抑えた施設でした。
逆に、これぐらい徹底していることに感心したぐらいです。
いつもANAやJALをご利用され、カードラウンジもエアラインラウンジも当たり前のようにご利用されていますと、T2は不便かもしれません。
でもそこはLCCとして割り切りましょう。
『プレミアムラウンジセントレア』でビールを飲みたければ、1時間余裕をみてください。
そしてセントレアのT2の手前には、飛行機テーマパーク『フライト・オブ・ドリームズ』があります。
時間があれば入館して楽しむも良し、あるいはフードコートで食事するも良し。
他の空港のLCC用ターミナルよりは断然楽しめそうです。
おまけ
T2ができ、エアアジアもT2に移りました。
では、T1のエアアジアカウンターが有った場所はどうなっているのでしょうか?
空き地でした。
スカイマークは頑張ってT1に残っていました。
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