名古屋から大阪へ、平日の昼間に高速バスで移動してみました。
人生半世紀以上経っていますが、大阪へバスで行ったことが無く、乗車前は疲れるだろうと心配でしたが、思ったよりも快適で、なるべく安く移動する手段としてバスも有りと見直しました(上から目線で済みません)。
利用したのは、大阪バス株式会社さんが運行する『名古屋特急ニュースター号』です。
名古屋特急ニュースター号を選んだ理由、乗車場所、社内の感想、そして乗車券の手配方法について図解入りで詳しくご紹介します。
名古屋特急ニュースター号を選んだ訳
名古屋と大阪を移動する手段として考えられるのは、次の4通りです。
① 東海道新幹線
② 近鉄
③ JR在来線
④ 高速バス
一般的なのは新幹線ですね。
「のぞみ」でしたら50分で名古屋駅から新大阪駅に到着します。
短時間で移動するには新幹線がベストです。
運賃も自由席なら片道5,830円です。「のぞみ」指定席なら6,560円です。
「ぷらっとこだま」でしたら4,300円と割安ですが、乗車日の5日前までにJR東海ツアーズから購入する必要があります。
近鉄は、少々時間があるので新幹線より安くしようとする場合に利用される方も多いと思います。
特急の「アーバンライナー」でしたら名古屋駅から2時間ちょっとで難波駅に着きます。
料金は乗車券+特急券で4,340円です。
僕も仕事でなく遊びに行くときは近鉄を利用することもあります。
そのときは金券ショップで乗車券を購入し、ネット事前予約で特急券を購入します。
そうしますと乗車券と特急券と合わせて3,430円です。
JR在来線では、直通が無く何度か乗り換えが必要で、時間帯によっては満席なんてこともあります。
大垣や米原で乗り換えが必要で、乗車時間は2時間43分、運賃は3,410円です。
近鉄特急の利用と比べ、そんなに安いわけでもないのでお勧めしません。
高速バスは、今回はじめて利用しました。
ネットで調べてみますと、高速バスと言ってもいろいろ種類というか運行されていますね。
3列シート、単独シート、2+2列の4列シート、足元ひろびろ、女性専用など運賃と快適さを上手く商品化しています。
で、今回はできる限り安価に大阪に行くことが目的でしたので、4列(2+2列)のスタンダードシートを選んでいます。
それが、大阪バスが運行する「名古屋特急ニュースター号」です。
事前ネット購入の平日料金で、名古屋駅前から大阪駅または天王寺駅まで1,800円でした。
名古屋駅から大阪駅までが3時間弱です。
天王寺駅まででしたら3時間半です。
一覧表にまとめます。
移動手段 | 移動時間 | 料金 | 割安料金 |
---|---|---|---|
新幹線 | 50分 | 5,830円 | 4,300円 |
近鉄特急 | 2時間ちょっと | 4,340円 | 3,430円 |
JR在来線 | 最短で2時間43分 | 3,410円 | |
高速バス | 3時間程度 | 1,800円~ |
近鉄の乗車券を金券ショップでお安く購入すると、高速バスの事前ネット購入と同じ1,800円でした。
でも、近鉄の特急券無しで乗車できるのは急行までです。
近鉄急行を利用して大阪まで行く場合は、最短で乗り換え1回、乗車時間は3時間半から4時間で、座席はリクライニングシートでなく通勤用の一般シートとなります。
高速バスなら、同じ1,800円で、乗り継ぎ無し・リクライニングシート・座席指定(つまり必ず座れる)で大阪まで行くことができます。
お安く大阪まで行くのでしたら、どう考えても高速バスが良いですよね。
これが高速バス(名古屋特急ニュースター号)を選んだ理由です。
名古屋駅での乗り場
名古屋駅の乗り場は、ビックカメラ名古屋駅西店前です。
名古屋駅太閤通り口からは、エスカ地下街に降りて、E6出口から地上に上がりますとそこが乗り場です。
上の画像で、ピンク色のバス後部が少し写っていますよね。
これは、名古屋特急ニュースター号でなく、少々お高い(つまり3列シート・単独シートなど快適性向上)『WILLER EXPRESS』という別の高速バスです。
このようにビックカメラ名古屋駅西店前には他のバスの乗り場でもありますので、間違ったバスに乗車しないようにしてください。
そこで間違ったバスに乗車しようとすれば運転手さんが違うバスだよって教えてくれます。
ちなみに僕が購入した乗車券(スマホ画面)です。
楽天トラベル経由での手配ですので、上のような乗車券となっています。
乗車
当日の乗車状況についてご紹介します。
昼間ならワンマンバス
僕は昼間に乗車しました。
昼間だからでしょうね、運転手さんが乗車券と予約者チェックを1人で行っていました。
乗車時に、スーツケースなどはバスに預けることになりますので、運転手さんに渡します。
平日は空席が多数
平日の昼間出発の便でしたからでしょうか、利用される方は全部で10名程度とガラガラの状態です。
ネットで乗車券を手配するときに席が自動的に指定されました。
その席は「8C」、右通路側でした。
乗車時に運転手さんから、『8Cの後ろにお客さんが居ます。今日は空いていますので前後が空席の4Aに移動してもいいですよ。』と提案されました。
当然二つ返事でお受けしましたよ。
車内
今度は車内状況です。
座席間隔
名古屋特急ニュースター号は、右側2席+左側2席の横4列配置です。
リクライニングシートです。
2席の間には肘掛はありません。
シート幅はやはり狭いですね。
痩せているなって方でないと肩がシートからはみ出そうです。
シート間に肘掛が無く、シート幅が狭いので、他人が横に座りますと圧迫感があると思います。
上の画像のカバンは、横幅が45cmです。
シート幅よりカバンがはみ出ています。
シート幅の狭さが何となくですが判りますでしょうか。
今度は前後の間隔を見てみます。
前の席との間は十分広いと言えます。
飛行機のエコノミークラスに比べれば全然マシですね。
今度は横から見てみます。
前後間隔が良く判りますね。
でも、前席がリクライニングシートを目一杯倒しますと、非常に圧迫感があります。
前席通路側の方がシートを倒していましたら、通路側席の人が一旦通路に出ないと、窓側席から通路には全く出れません。
もし休憩所に到着しても通路側の方が眠っていましたら出れなくなります。
夜行バスとしてはお勧めしませんね。
コンセント
窓側席側面の足元に1口コンセントが1つあります。
USBコンセントはありません。
1口ですので、二股USBコンセントを持っていると、スマホ充電が二人できて便利です。
ルート
実際の運行ルートをご紹介します。
名古屋駅を出発しますと、西へ走り名古屋高速5号万場線の「烏森(かすもり)」入口を目指します。
烏森入口で名古屋高速に入り、東名阪自動車道の名古屋西インターチェンジに向かいます。
東名阪自動車道を軽快に走り、四日市JCTから新名神高速道路に入ります。
途中、「甲南」パーキングエリアで休憩します。
ここまで1時間ちょっとと快調に走行できました。
休憩はこの1回のみです。
トイレは必ず済ませましょう。
「甲南」パーキングエリアは画像通り、甲賀の里です。
休憩時間は、道路の渋滞状況にも因りますが、25分程度ですので、お昼時なら食事も可能です。
(食券方式の食事処が有ります)
発車前に運転手さんが人数を確認しますので、置いてきぼりは無いと思いますが、時間厳守を心がけましょう。
「甲南」パーキングエリアを出ますと、後は大阪までノンストップです。
草津JCTで名神高速道路に合流し、直ぐの瀬田東JCTから京滋バイパスに入ります。
久御山JCTで第二京阪道路に移り、門真JCTで近畿自動車道に入ります。
東大阪JCTで阪神高速13号線に入ります。
僕が乗車した便には、最初の停車地の「高速京田辺」と、次の停車地「長田駅」で降りられる方が居らず直接「大阪駅」へ向かいました。
阪神高速13号線走行中に運転手さんがその旨をアナウンスされました。
東船場JCTで北へ進路を変え、阪神高速1号環状線に入ります。
中之島公園上空を通過し、梅田の高層ビル群を抜け、「梅田」出口から降ります。
「大阪駅」には13時35頃に到着しました。
「甲南」パーキングエリア出発から1時間程度と、こちらも快調でしたね。
「大阪駅」を出発しますと、大阪駅前西交差点から西へ走り、リッツ・カールトン大阪の背面を通り、阪神高速11号池田線の下をくぐり、曽根崎通りに入ります。
曽根崎通りから北港通りへ入り、梅香交差点を右折し国道43号線に入ります。
後はあべのハルカスを目指し道なりに進みます。
近鉄前交差点を左折し天王寺公園の天王寺ゲートを通過したところが「天王寺駅」バス停です。
「天王寺駅」には14時15頃に到着しました。
停車地を2つもパスできたためでしょうか、到着予定時刻よりも15分程度早く着きました。
バス停から見たJR天王寺駅とあべのハルカスです。
乗車券の購入
それでは手配方法についてご説明します。
ネットで手配するのが簡単です。
大阪バスのホームページや、楽天トラベルの高速バス検索ページにアクセスし乗車券を購入します 。
僕は楽天トラベルで手配しましたが、もっともお得なのは大阪バスからの購入です。
(今回、あまり調べずに楽天トラベルから購入しました)
なので、大阪バスのホームページからの購入手順をご説明します。
※ 大阪バスのホームページの方が、楽天トラベルよりも判り易くできていると僕は感じました。
大阪バスからのネット購入手順
大阪バスのホームページにアクセスします 。
画面を下にスクロールしますと、多客日と通常日での運賃の違いが記載されています。
『お得な割引サービス』をクリックします。
画面を下にスクロールしますと、割引について記載されています。
「ネット割」がお得
赤枠部分が、もっとも割引率の良い購入方法「ネット割」の説明です。
ご予約時の入金方法では、カード決済(発車オーライネット決済・モバイルチケットサービス)をご選択ください。
「ネット割」で購入しますと、名古屋から大阪が1,760円です。
時刻表
大阪バスのホームページが楽天トラベルより使い易いと感じた点として、きちんと時刻表が表示されるところです。
まぁ、自社が運行する高速バスですので時刻表が掲載されているのは当然ですけど。
はじめに大阪から名古屋への時刻表が表示されます。
画面を下にスクロールさせますと、名古屋から大阪への時刻表が表示されます。
この時刻表を見れば、天王寺駅まで行く便がどれなのかが判りますね。
発車オーライネットから購入
それでは、実際に乗車券の購入手順をご説明します。
ネット割引を適用するには、発車オーライネットからの購入が必要です。
『チケットの購入』をクリックしますと、下のインターネット予約画面が表示されます。
画面を下にスクロールしますと注意事項が記載されていますので、購入手続きを行う前に一読しましょう。
注意事項を確認しましたら、上にスクロールし、『ご予約はコチラから』をクリックしますと、発車オーライネットのページが表示されます。
発車オーライネット会員登録
まずは発車オーライネットの会員登録します。
発車オーライネットページの右上に、『会員登録』ボタンがありますのでクリックします。
会員規約が表示されますので一読してください。
一読しましたら、『会員規約に同意する』にチェックします。
『次の画面へ』をクリックしますと、新規会員登録ページになります。
会員登録フォームを全て入力します。
入力内容については、それぞれ補足説明文が記載されていますので、それに従って入力してください。
『登録する』ボタンをクリックしますと、すぐに仮登録完了となります。
会員登録したメールアドレスに会員登録確認メールが届きます。
メール本文の自動認証URLをクリックしますと、会員登録が完了します。
購入
会員登録が完了しましたので、ログインします。
メールアドレスとパスワードを入力し、『ログイン』ボタンをクリックします。
発車オーライネットの先頭ページが表示されます。
出発地を変更します。
出発地欄をクリックしますと下の画像の出発地指定ウインドウがポップアップします。
『名古屋』をクリックします。
到着地は大阪ですが、最初から大阪となっています。
次は出発日欄をクリックします。
カレンダーが表示されますので、出発日をクリックします。
今回は10月25日(金)としました。
『検索する』をクリックします。
10月25日出発の便が表示されます。
画面をスクロールし、ご自分が計画した出発時刻の便を表示させます。
今回は午前11時10分名古屋駅出発の便としました。
一番安価なのは、「早売6」です。
残席欄は「◎空席」表示ですので、まだ席が残っています。
「早売6」の『片道予約』ボタンをクリックします。
「便詳細」画面に変わります。
出発地が「名古屋駅(ビックカメラ前)(11:10発)」に選択されていることを確認します。
降車地欄をクリックしますと、その便の降車地選択リストが表示されます。
ご自分の降車地を選択します。
次は乗車人数の選択です。
赤枠部の人数を設定してください。
人数の選択を行い、『次の画面へ』ボタンをクリックします。
乗車代表者情報の入力/ご購入方法の選択画面に変わります。
乗車する方の氏名・電話番号・メールアドレスを確認します。
購入方法は「クレジットカード決済」を選択します。
クレジットカード以外を選択しますと、「ネット割」の2%割引が適用されません。
往路:路線情報の確認が全て間違いが無ければ、『座席指定をする(往路)』ボタンをクリックします。
下の画像のように、座席を選択する画像が表示されます。
座席指定とは名ばかりですよね。
ここでは、窓側か通路側かの選択程度と考えましょう。
適当な席を選択したら、『決定する』ボタンをクリックします。
座席指定が「8C」と表示されました。
『次の画面へ』ボタンをクリックしますと、予約内容最終確認画面が表示されます。
『予約を確定する』ボタンをクリックしますと購入確定です。
まとめ
名古屋から大阪。距離にして180kmもありません。
これまでは新幹線で向かうことがほとんどでした。
たまには近鉄特急でお安く移動することもありました。
今回はじめて高速バスを利用しましたが、前後と隣に乗客が居なければ、とても快適でメチャクチャお安いことが判りました。
ただ、この前後と隣に乗客が居なければという限定条件が付きます。
昼間でしたらそんなにリクライニングシートも深く倒すことも無いかなと思いますので前後の乗客の有無はできればという程度かもしれません。
但し隣の席に他人が居ますと大変窮屈な思いをすることとなります。
ですので、2席+2席の横4列バスは、少々チャレンジ的ではあります。
でも今回のような平日で昼の時間帯の便でしたら、隣が空席の可能性は大きいと思います。
上手くいけば夕飯代が浮きますよ!
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